従来の日本の住宅では局所暖房といって、人がいる部屋(居室)だけを温めます。すると寒い時期、暖房の効いた部屋は25度以上であるのに対し廊下やトイレ・脱衣室が10度以下と、15度以上もの温度差が生まれます。

入浴の際には、暖かい居室→寒い廊下→寒い脱衣室で裸になり→熱い湯に浸かる、という急激な温度変化で体に大きな負担がかかり、心臓発作や脳卒中を引き起こす「ヒートショック」のリスクが高まります。夜中に布団から出てトイレに行くときや、早朝の起き抜けも同様です。寒い時期に家庭内での事故が増加する原因はこのヒートショックが大きく関係しています。

日本は「暖かい家後進国」

ヒートショックのリスクは世界ではずいぶん前から常識となっていて、多くの先進国では最低室温規定(18~22℃)が設定されています。それ以下の室温になるような住宅は健康リスクが高く、建ててはいけないことになっているのです。

世界の断熱基準

しかし日本にはそのような規制がありません。日本は世界一の長寿国と言われていますが、介護なしで生活できる「健康寿命」は平均寿命よりも男女とも10年も短いことをご存知でしょうか。いくら医学が発達し日本食が健康に良いとしても、住環境が危険レベルでは意味がありません。

断熱性も耐震性と同じぐらい真剣に考える

日本は地震大国ですので、家を建てるときに耐震性能を気にするお客様はたくさんいらっしゃいます。しかし、地震と同じように死亡リスクがある「温熱環境」を気にする方は多くありません。当社では、耐震性能と同じぐらい断熱性能も重視しています。

家を断熱材で包み込み、窓枠や天井、壁や床の継ぎ目部分などの隙間を埋めることで、高断熱・高気密の住宅を提供しています。居室だけでなく、家じゅうどこにいても暖かく、さらに家の中で温められた温度を外に逃がさないような住宅です。

さらに、断熱性能の高い住宅は家族の健康を守るだけでなく、冷暖房費を抑えることができるため環境への負担も家計への負担も抑えることができます。また、健康を保つことで医療費や介護費の軽減にも大きく影響します。

住まいの最大の目的は「家族の生命と資産を守ること」です。地震などの外的要因から命を守るのと同じぐらい、暖かい住まいで健康な生活を守ることも、私たち住宅のプロとしての重要な使命だと考えています。

光熱費削減

一般的な家庭が年間に支払う電気代は約14万円。それがゼロになれば家計が楽になり、家族や子どものためのお金にまわせます。発電量が使用量以上になり売電した場合はさらに家計にプラスになります。

快適な住環境

断熱性能の高い家は、夏涼しく冬温かく過ごすことができます。家全体が均一な温度になるため、部屋移動の際の温度変化による体への負担を軽減し、ヒートショックなどの疾病を予防します。

災害時対策

保温性が高いゼロ・エネルギー・住宅は災害時に万が一冷暖房が止まってしまってもしばらくは室温を保てます。また、太陽光自家発電+蓄電池を搭載すれば、ある程度の期間、電気設備を使用することが可能です。