片づけてもすぐに散らかる…そんな日常に悩んでいませんか?
今回は、「自然と片づけたくなる家づくり」のヒントとして、収納ゾーニングの考え方を実例を交えてご紹介します。

目次

  1. はじめに
  2. 「片づけてもすぐ散らかる…」そんな悩み、ありませんか?
  3. モデルハウスの収納は生活と違う?
  4. 収納ゾーニング+家事動線の黄金ルート
  5. 増えがちな荷物も安心!“しまいどころ”のある家
  6. 見てから決めるより、“知ってから見に行く”

はじめに

おはようございます!
好きな言葉は「笑う門には福来る」、林谷佳和です。

今回は「モデルハウスの収納ゾーニング」について、私たちの実例を交えながら、わかりやすくご紹介します。
収納ゾーニングとは、「使う場所の近くにしまえる」よう、動線と連携して配置する収納設計のこと。
最近のご相談で特に多いのが、「収納ってどのくらい考えておけばいいかね?」というご質問。
特に子育て世代のご家庭からは、「片づけてもすぐに散らかる」「収納が足りない」といったお悩みをお聞きします。
そこで今回は、暮らしやすさを左右する収納計画のなかでも、“収納ゾーニング”という考え方にフォーカスして、具体例や写真を交えながら解説していきます。

「片づけてもすぐ散らかる…」そんな悩み、ありませんか?

「子どものものが増えて、片づけてもすぐ散らかっちゃうんです…」

松江市にお住まいのご夫婦からいただいたご相談です。
お子さんが2人いらっしゃり、毎日のように増える学校からの配布物、季節の衣類、おもちゃなど…とにかく“モノ”がどんどん増えていくというお悩み。
これは、子育て世代あるあるの悩みですね。
収納がうまく機能していないと、どれだけ片づけてもリビングはすぐに散らかってしまい、「せっかくの新築なのに…」と落ち込んでしまう方も少なくありません。
でも、ご安心ください。収納は“仕組み”を少し工夫するだけで、グッと暮らしやすくなるんです。

たとえば「家族のモノが混ざって収拾がつかない」という悩みには、“モノの住所”を人別に分けるのが効果的です。
誰の持ち物かが明確になることで、片付けがスムーズになります。
お子さんが小さいうちは共有スペースでも構いませんが、成長に応じて個人の“陣地”を分けてあげることが、収納のトラブルを減らし、片づけがしやすくなることで習慣化にもつながります。

モデルハウスの収納は生活と違う?

モデルハウスを見学すると、「この家、すごくスッキリしていて、こんな暮らしがしたい!」と思いますよね。
でも実は、モデルハウスの収納は“見せ方”を重視してつくられていることが多く、 実際の生活では再現しにくいケースもあるんです。
たとえば、クローゼットが2帖と表示されていても、収納されているのはごく一部。 生活用品や家族全員の衣類をしまうと、足りなくなることも珍しくありません。
とはいえ、最近のモデルハウスには、生活動線を考慮したリアルな収納提案も増えています。

たとえば、

  • キャスター付き収納ケース
    重たいペットボトルやお米などを楽に収納。玄関やパントリーに◎
  • 畳下収納
    衣類・おもちゃすぐなどすぐ使うものを近くにしまえる便利な隠れ収納
  • オープンパントリー
    扉を開けずに一目で中身が見えるため、家事効率がアップ!

ちなみに、収納スペースが各部屋に点在していると、家事動線が長くなり、 片づけや準備に時間がかかってしまう要因になります。
そこで注目されているのが「収納ゾーニング」なんです。

収納ゾーニング+家事動線の黄金ルート

改めて「収納ゾーニング」とは、使う場所の近くにしまえるよう設計すること。

その中でもおすすめなのが、WIC(ウォークインクローゼット)とFCL(ファミリークローゼット)の併用です。

  • WIC:冠婚葬祭用や季節もの、かさばる衣類などをまとめて収納!
  • FCL:家族全員の衣類や小物をまとめる場所。朝の支度や洗濯動線がスムーズに!

さらに、ランドリールームとFCLを直結させることで、 「洗う→干す→しまう」が一直線に。
これにより、時短・省力化が叶います。

ちなみに、収納スペースは“”広さけではなく、“位置とつながり”が重要です。
つまり、3帖あっても離れていれば非効率、2帖でも動線が良ければ使いやすい、ということです。
実際、「FCLはランドリールームの隣じゃなきゃダメ?」という質問を頂きました。
たしかに「洗う→干す→しまう」の一直線動線は魅力的。
ですが、家族の着替え動線や成長に合わせた使い方も考慮すると、「FCLは隣接していなくてもOK」という考え方もあるんです。
たとえば、階段横や子ども部屋近くに設けることで、プレイルームとの連携や成長後の自立収納にもつながります。

収納を成功させるには「収納の中の配置」も大事なポイントです。

  • よく使うもの:目の高さ
  • 重たいもの:下の段
  • 軽くて使用頻度の低いもの:上の段

というように「使用頻度×重さ」でゾーニングするのが基本です。
この考え方はキッチン・玄関収納・押し入れなどすべてに応用できます。
さらに、急にモノが増えたときに対応できる“予備スペース”をあらかじめ用意しておくのもおすすめです。
例えば、リビング収納の一角や廊下収納の一棚を空けておくと、来客用の荷物置き場、いただき物や臨時のモノの“仮置き場”として便利に使えます。

とはいえ、「せっかく収納場所を決めたのに、家族が戻してくれない…」というお悩みもよく聞きます。
そんなときは、ラベリングや家族と一緒に場所を決めることが効果的。
収納は“家族みんなで育てる仕組み”です。

増えがちな荷物も安心!“しまいどころ”のある家


こちらは、当社が実際に設計した出雲市の子育て世帯の間取りです。
玄関近くにWICとFCLにアクセスできる動線を確保し、 帰宅後に“荷物をその場でしまえる”ように設計しました。

ポイントは3つあります。

  1. WICで「見せない収納」
    服が入りきらない問題を一気に解決!
    来客時にも生活感を抑えてスッキリ見せる!
  2. FCLで「家族まとめて支度」
    朝の身支度や通園・通学準備がラクになる!
    家族みんなが自然と片づける習慣も◎
  3. ランドリールームと直結
    洗って、干して、そのまま収納が可能!
    雨の日や冬でも外に出ずに完結できる!


このように、収納ゾーニングを意識するだけで、 暮らしの中に“しまいやすさ”が生まれます。
さらにFCLの形にも“収納効率”の差があるんです!

形状1帖あたりの収納枚数
この字型(U字型)約84枚
2列型約68枚
L字型約67枚

特に2列型は、収納効率が高く、なおかつウォークスルー動線も取りやすいため、実用性も◎。
“帖数”だけでなく、“配置や形状”まで意識することで、もっと暮らしやすいFCLになります。
また、子どもの片づけ習慣を育てるためには、以下のアプローチが効果的です。

  • 「届く高さ」に収納
  • ラベルやイラストを活用
  • 収納場所を一緒に決める

たとえば、玄関にボールや縄跳びを入れる専用ケースを用意したり、収納ボックスにイラストやラベルをつけることで、「ここに入れる」と意識しやすくなります。
お子さん自身に貼ってもらったりすると、さらに愛着がわいて、お片づけも楽しくなります。

見てから決めるより、“知ってから見に行く”

収納は、“どれくらいの広さが必要か”だけでなく、 “どこにどう配置するか”がとても大切です。
モデルハウス見学をされる際は、
「この収納、私たちの暮らしに合っているかな?」
「この収納は実際の生活でも使いやすいだろうか?」
と想像しながら見ることで、本当に役立つ収納アイデアが見えてきます。

私たち林谷ホームでは、松江・出雲エリアの気候やご家族のライフスタイルに寄り添いながら、 間取りや収納計画をご提案しています。
モノが片づくと、心にゆとりが生まれます。
WICやFCLは、そんな「ゆとりある暮らし」の入口です。

収納は“後から足す”のではなく、“最初から暮らし方に組み込む”のが大切です。
そしてそのヒントは、モデルハウスにしっかり詰まっています。
FCLを“未来の使い方”まで見据えて設計しておくと、

  • 子どもの成長後に個人クローゼット化
  • 別用途への転用(書斎、納戸など)

と、住まいの柔軟性が高まります。
その際、奥まった場所に設けるのではなく、LDKに近い位置に設けると、将来的な使い勝手が広がるのでお勧めです。

✨気になる方は、資料だけでも見てみんかね?

今回ご紹介したWIC・FCLを取り入れた平屋住宅が、出雲市芦渡町に新登場!
🔗出雲市芦渡町に住まう。平屋住宅
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▶ 私たちの想いはこちらから:🔗林谷ホームの想いと家づくりのコンセプト

それでは素敵な1日をお過ごしください。
本日もご安全に!

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