「補助金って結局どれが使えるの?」そんな疑問に、松江・出雲で家づくりを考える方へ向けて、最新制度を解説します。

はじめに

おはようございます!
好きな言葉は「笑う門には福来る」、林谷ホームの林谷佳和です。

5月も半ばを過ぎて、最近、わが家でも衣替えをして、クローゼットの中が少しだけスッキリしました。
…が、服を出すたびに「サイズが合わなくなった💦」とぼやいております。

この季節は、衣替えや模様替えをきっかけに
「収納、もっと使いやすくできないかな?」とか、
「暮らしやすい間取りってどんな形だろう?」と考える方も多いかと思います。

今日はそんなタイミングにぴったりな話題、松江市で家を建てようと考えている皆さまへ。
市・県・国の補助金制度、しっかり活用できていますか?
今回は、迷いやすい補助金の違いを整理し、2025年最新版の住宅補助金制度をご紹介します!

補助金って結局、どれが自分向け?

「補助金、いろいろ調べたけど…正直、よく分からんかったわ〜」
そんなお声を、これまでに何度もお客様から聞いてきました。
というのも、住宅に関する補助金って、実は『市』『県』『国』それぞれが独自に制度を設けていて、名称も違えば、条件や申請タイミングもバラバラ。
さらには「何のための補助金なのか」という目的そのものも違っているんです。
家づくりが初めての方にとって、これほど分かりづらい仕組みはないかもしれません。
「うちは対象になるの?」「併用できるの?」「どれを優先すればいいの?」と、調べれば調べるほど、迷路のように感じてしまうのも無理はありません。
しかも、申請のタイミングを逃してしまったり、対象条件を見落としていたりすると、
本来もらえるはずだった補助金を取りこぼしてしまうことも少なくないのです。

だからこそ今回のブログでは、
「どの制度が誰向けか」をざっくり比較し、
併用の可否対象条件のチェックポイントまで解説していきます。

市・県・国、それぞれの目的と違いを知ろう

「どうして補助金って、こんなにたくさんあるの?」
まず初めに、そんな疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか。

実は、住宅に関する補助金は、市・県・国、それぞれが異なる目的で用意しているんです。
応援したい対象も、サポートの方向性も少しずつ違います。
この違いを知っておくことで、「自分に合った補助金」がぐんと見つけやすくなりますよ。

市の補助金は「この街で暮らしてほしい」の気持ち

松江市が提供している補助金は、
地元で子育てをしたい方や、定住を考えているご家族を応援する制度です。
たとえば代表的なのが、『子育て世帯定住団地取得支援補助金』という制度。
これは、市が指定する分譲団地(例:マリンタウン加賀、宮谷グリーンタウンなど)で住宅を建てる子育て世帯に対して、最大100万円(UIJターンなら150万円)の補助が出るというものです。

いわば、

「松江に住んでくださって、ありがとうございます」
という市からの“感謝と歓迎のメッセージ”が形になった制度なんですね。

県の補助金は「地域の資源と未来を守る」応援

島根県が行っている補助制度は、
県産材を活用した家づくりや、
再生可能エネルギーの導入を後押しするものが中心です。

たとえば、「県産木材を60%以上使うと補助が受けられる」制度や、
太陽光発電や蓄電池などを取り入れた住宅に対しての支援があります。

これはつまり、

  • 地元の森を守り、山の恵みを無駄にせず、
  • 環境にやさしい暮らしを地域から広げていく、
    そんな“しまねらしい家づくり”を応援してくれる制度なんです。

島根で家を建てるなら、ぜひ県の補助制度もチェックしておきたいところです。

国の補助金は「全国の課題をみんなで解決」するために

そして国が用意する補助金は、もう少し大きな視点。
エネルギー問題、少子化、カーボンニュートラル――
全国共通の課題に対して、家づくりの形でアプローチする仕組みです。

特に注目なのが『子育てグリーン住宅支援事業』。
高性能な省エネ住宅を建てることで、以下のような補助が受けられます:

  • GX志向型住宅(最上位)……最大160万円
  • 長期優良住宅…………………最大80万円
  • ZEH水準住宅…………………最大60万円

性能の高さによって支給額が変わる、いわば“省エネ優等生を応援する”制度。
特に子育て世帯や若者夫婦世帯にとっては、手厚い内容になっています。

おさらい:それぞれが応援してくれていること

区分応援したいこと代表的な補助制度
市(松江市)地元での子育て・定住子育て世帯定住団地取得支援補助金
県(島根県)地域資源の活用・脱炭素県産材利用補助/再エネ設備補助
省エネ・子育て支援・環境対策子育てグリーン住宅支援事業

このように、それぞれの補助金には**「応援の意図」や「ねらい」がある**のです。
この違いを理解するだけでも、
「だから条件が違うのか」「併用もできそう!」と、補助金への向き合い方がぐっとクリアになりますよ。

迷ったらコレ!補助金制度 早見表【2025年最新版】

補助金の種類が多くて迷ってしまう…という方のために、
「市・県・国」ごとに、主要な制度を一覧にまとめました。

「どれが自分向け?」を考える第一歩に、ぜひご活用ください。

🏠【松江市】地元での子育て・再エネ導入を応援

制度名対象者主な条件
子育て世帯定住団地取得支援補助金市内の指定団地で住宅を建てる子育て世帯市外転入で+加算あり(通常は100万円)
再エネ設備導入補助金(市+県)太陽光・蓄電池を設置する方工事前の申請が必要/既存・新築どちらも可

🌲【島根県】地元資源を活かす家づくりを支援

制度名対象者主な条件
しまね省エネ住宅・再エネ設備パッケージ補助金県内に新築される戸建て専用住宅の建築主主要構造部(柱、土台)における県産木材の使用割合が35%以上
- ZEH水準の省エネ性能を有する住宅であること
- 県内の中小工務店が施工すること
しまね長寿・子育て安心住宅リフォーム助成事業昭和56年5月31日以前に着工された島根県内の木造住宅の所有者耐震診断で上部構造評点が1.0未満であること
- 改修後に部分的耐震性能を有することまたは住宅全体の上部構造評点が1.0以上となること
- 工事施工者が島根県内に本店を有すること

🌎【国】省エネ住宅・子育て支援を全国規模で後押し

制度名対象者主な条件
GX志向型住宅支援事業全世帯対象(年齢制限なし)高断熱+再エネ100%などの高性能仕様が必要
長期優良住宅(子育て・若者夫婦)子育て世帯/若者夫婦世帯長期優良住宅認定が必要
ZEH水準住宅(子育て・若者夫婦)子育て世帯/若者夫婦世帯ZEH相当(断熱等級5以上など)

💡 ワンポイントアドバイス

  • 補助金は併用できるものとできないものがあります
     例えば国の補助金同士(GXとZEH)は併用不可ですが、市+国や県+国のような地方×国の組み合わせは可能だったりします。
  • ほとんどの制度は「着工前申請」が必須
     工事契約前に確認するのが鉄則です!

自分に合った制度は?

いろいろな補助制度があるのは分かったけれど、
「結局、私はどれに当てはまるの?」
そんな不安を抱える方は少なくありません。

条件が複雑で、自分だけで判断するのは難しいもの。
市・県・国それぞれの制度に目を通しても、
「併用できるの?」「順番は?」と、迷ってしまうのは当然です。

補助金は、「知っているかどうか」で大きな差がつく制度です。
せっかくの支援、しっかり活用していただきたいと思っています。

疑問やモヤモヤがある方は、どうぞお気軽にご相談くださいね。
不安を“安心”に変えるお手伝いを、心を込めてさせていただきます。

おわりに:迷ったら、いつでもご相談ください

いかがでしたでしょうか? 「松江市 住宅 補助金」「家づくり 補助金 比較」と検索しても、 情報がバラバラで分かりにくい…そんな時こそ、 今回のまとめが少しでもお役に立てば嬉しいです。
補助金は、もらえるかどうかで資金計画に大きく影響する大事な要素。
けれど、それ以上に「後悔しない家づくり」の第一歩でもあります。

松江・出雲エリアで家づくりを検討されている方は、 どうぞお気軽に林谷ホームまでご相談ください。
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笑顔で始まる家づくり、私たちがお手伝いいたします。

本日もご安全に!

補足:代表的な制度をもう少し詳しくご紹介します

🏡【松江市の制度】子育て世帯定住団地取得支援補助金
松江市が実施している、子育て世帯向けの“定住応援”制度です。
市が指定した分譲団地を購入し住宅を建てる場合、購入費の一部が補助されます
📌2025年5月19日時点の対象団地

  • マリンタウン加賀
  • 宮谷グリーンタウン

この制度のうれしいポイントは、
・保育・教育施設が整っていて安心
・日常の買い物もしやすく便利
・そして最大150万円の補助金が受けられる!
という、3拍子揃った暮らしやすさがセットになった制度です!
特に市外からの転入であれば補助額が加算されるため、「松江に移住して子育てしたい」というご家族にはぴったりの制度です。

🔗子育て世帯定住団地取得支援補助金について
https://www.city.matsue.lg.jp/soshikikarasagasu/tosiseibibu_jutakuseisakuka/sumai/3/658.html

🌲【島根県の制度】しまね脱炭素加速化支援(省エネ住宅・再エネ設備)
「島根の木で、未来にもやさしい家を。」

島根県が推進する「脱炭素社会 × 地域活性化」を両立させる補助制度です。
高断熱の省エネ住宅や、太陽光・蓄電池などの再エネ設備を導入するご家庭に対して、補助が支給されます。

この制度の特長は、
省エネで快適な暮らしを支援しながら、
県産木材の活用も評価されるという点にあります。
補助の条件に「島根県産材の使用」が含まれているため、
ただ住まいを整えるだけでなく、地域資源を守り・育てる家づくりにもつながります。
なお、補助対象と補助予定額は公表されておりましたので、下の図の通り記載しております。

<島根県の発表資料より抜粋>
🔗しまね脱炭素加速化事業について
https://www.pref.shimane.lg.jp/infra/kankyo/kankyo/datsutanso/kasokuka.html

🌏【国の制度】子育てグリーン住宅支援事業(GX志向型住宅など)
「夢のマイホームを、国も応援!」
国が行っている『子育てグリーン住宅支援事業』は、
省エネ性の高い住宅を新築する家庭に対して、性能に応じた補助金を支給する制度です。
このなかでも注目なのが、GX志向型住宅という枠。
「GX」とは、グリーントランスフォーメーション(脱炭素化)の略で、再エネ設備や高断熱性能を備えた住宅を普及させ、地球にも家計にもやさしい社会を実現していこうという国の方針です。
先にお伝えしたようにGX住宅をはじめ、下記のような補助枠があります:

  • GX志向型住宅 … 最大160万円
  • 長期優良住宅 … 最大80万円(若者・子育て世帯対象)
  • ZEH水準住宅 … 最大60万円(同上)

補助額も大きく、要件さえ満たせば非常に心強い支援策となります。
特に性能向上に力を入れたいご家庭には、積極的に検討していただきたい制度です。

🔗子育てグリーン住宅支援事業について
https://kosodate-green.mlit.go.jp/