おはようございます!
好きな言葉は「笑う門には福来る」
林谷ホームの 林谷佳和 です。
先日、認知症の方が夜中に家を出て徘徊してしまう、というニュースを見ました。
「もし外に出た時に気付けんかったら、探すのは大変だが」
「そげだね」
そんな会話をしながら、自分事として考えてみたんです。
ある晩、ふと気付くと玄関の鍵が開いていて、家族がいない。
血の気が引き、「どこ行ったかね!?」と大騒ぎ。
幸い、近くの薬局で無事に見つかる。
この出来事は、「見つかって良かった」で終われる話しではないと感じます。
なぜなら沢山の「もし」が潜んでいるからです。
もし、9号線に出ていたら。
もし、冬の寒い夜だったら。
もし、水辺のほうに向かっていたら。
想像するだけでゾッとしますよね。
「家にいる」
この当たり前が、どれほどありがたいのか、改めて強く思います。
家の機能で守れることがあるかもしれない
そう考えた時に浮かんだのが、「スマートホーム」というキーワードです。
スマートホームとは、玄関の鍵や防犯カメラ、エアコンなど生活の設備をネットに繋げて、スマホや音声で操作できる仕組みのことです。
中でも「家族を見守る」視点から導入しやすい機能をご紹介します。
センサー付きのスマートキーで見守る玄関

今回のような徘徊に関連して、スマートキーには便利な機能がいくつかあります。
例えば
・家族のスマホでも玄関の開け閉めができる
・外出の時間帯を制限できる
これにより、夜の無断外出を防ぐ事ができます。
加えて、スマートキーは鍵穴に差し込む必要がないため、関節リウマチなど手に不安がある方にも優しい設計です。
「家に入る最初一歩」がスムーズになるだけでも、日々の暮らしが楽になります。
「でも、緊急時に外に出られないのでは?」という心配もあるかと思います。
多くの製品では、内側からは開錠できる設計になっていますし、中には火災報知器連動で自動解錠する製品もあります。
製品によって仕様は異なるため、導入前にしっかり確認し、ご家族の生活に合ったものを選ぶことが大切です。
記録より気付きのための防犯カメラ
最近の防犯カメラは、ただ映像を記録するだけではありません。
スマホと連携し、リアルタイムで通知を受け取れるのが大きな特徴です。
例えば、カメラが人の動きを検知するとスマホに通知してくれます。
この際、家族を認識して「外出したよ」と情報を追加して知らせてくれる機能もあります。
外出時間がいつもと違った場合にすぐ気付けるので、徘徊の早期発見に繋がる可能性がグッと高まります。
また、外出中のご家族がカメラ越しに様子を確認できるのも安心材料の一つです。
「目が届く安心感」を、物理的な距離を越えて届けてくれるのが、スマート防犯カメラの力ですね。
転倒通知に備えるスマートウオッチ
転倒は高齢者にとって命に関わる重大な事故です。
政府としても65歳以上の高齢者は気をつけて欲しいと注意喚起を行っております。
たった一度の転倒で寝たきりになることも。転倒事故の起こりやすい箇所は?
特にひとり暮らしや、家族の目が届きにくい時間帯の転倒は深刻です。
スマートウォッチの中には、転倒を検知すると自動で緊急連絡先に通知を送るものがあります。
通知を受けた家族がすぐに連絡をとることで、
「本人の状況確認」→「必要な対応」
までが迅速に行えるのです。
見守られているという実感が、本人の安心にも繋がります。
エアコンや照明から違和感をキャッチ
見守りには、「日々の暮らしの中の変化」に気付く事も重要です。
例えば
・真夏にエアコンが動いていない。
・いつもより照明が長時間つかない。
これらは、体調不良や異変のサインかもしれません。
スマートホームにより、こうした生活リズムの変化を“見える化”する事は、安否確認の一助となります。
直接声をかけることが難しい時ほど、こうした仕組みが心強い味方になります。
最後に
最新の技術は、生活を便利にするだけでなく、もう一歩踏み込んで、家族の“安心”を支える時代になってきました。
大切な人が、いつまでも、"いつもの場所"で笑っていてくれるように。
今日も、家族を見守る仕組みを、一緒に考えてみませんか?
それでは良い1日をお過ごしください。
本日もご安全に!