「地震や老朽化、将来の暮らしに備えたい」そんな想いはありませんか?
長期優良住宅は、そうした不安に正面から応えてくれる、これからの家づくりのスタンダードです。
耐震性や省エネ、劣化対策など、暮らしを支える性能がしっかりと確保されているだけでなく、税制優遇や補助金などの制度面でも安心を後押ししてくれます。
けれど本当に大切なのは、“家族の暮らしを将来まで守れる”という心のゆとりかもしれません。
家を建てるなら、「安心・快適・長持ち」な住まいを。
松江・出雲での家づくりを考えるすべての方に、国が認めている“長く良い家”の基準「長期優良住宅」について、お伝えします。
目次
- はじめに
- こんな不安、ありませんか?
- なぜ今、長期優良住宅なのか
- 長期優良住宅の8つの評価項目は、なぜ必要なのか
- 劣化対策:家が長持ちする仕組み
- 耐震性:いざというときに備える
- 省エネルギー性:快適さと経済性の両立
- 維持管理・更新の容易性:住んでからも安心
- 可変性:家族の変化に寄り添う間取り
- 住戸面積:ゆとりのある暮らし
- 維持保全計画:長く住み続けるためのしくみ
- 災害配慮:地域に合った安心のかたち
- 実例:実際に建てたお客様の声から
- まずは気軽に知ることから
はじめに
おはようございます!
好きな言葉は「笑う門には福来る」、林谷佳和です。
今日は、松江市・出雲市で家づくりをご検討されている方に向けて、知っておいて損はない「長期優良住宅」について、ていねいにお話ししたいと思います。
家を建てるというのは、人生の大きな節目。 せっかくなら、長く安心して暮らせる住まいを手に入れたい。
でも、「長期優良住宅って名前は聞いたことあるけど、何がどう“良い”の?」と感じている方も多いのではないでしょうか。
このブログでは、長期優良住宅の特徴やメリットを、制度の中身から実際の家づくりまで、できる限り分かりやすくご紹介していきます。
こんな不安、ありませんか?
家づくりを考えるとき、多くの方がこんな悩みを口にされます。
- 地震が来たとき、本当にこの家は大丈夫かね
- やっと建てた新築なのに、すぐに修繕が必要になったらどげすーかね
- 光熱費が年々高くなって、家計を圧迫しそうだが
こうした不安にひとつずつ向き合い、安心して長く暮らせる住まいを形にする仕組みが、長期優良住宅です。
名前だけ聞くと少しかたい印象があるかもしれませんが、実際その中身は、
「これからの暮らしをもっと豊かに、そしてずっと安心にしてくれる工夫のかたまり」。
そんな家づくりをサポートしてくれる、心強い制度なんです。
なぜ今、長期優良住宅なのか
日本の住宅は、世界と比べて“建て替えサイクル”が短いと言われています。
30年もしないうちに解体されてしまう家も珍しくありません。
けれど今は、人口減少や資源の限りある未来、そして頻発する自然災害など、住まいを取り巻く環境が大きく変わりつつあります。
そんな中、私たちが目指すべきは「壊すことを前提にした家」ではなく、「長く大切に住み継いでいける家」ではないでしょうか。
こうした背景から生まれたのが、国の認定制度である長期優良住宅です。
この制度では、耐震性・省エネ性・劣化対策など、いくつもの基準をクリアすることで、税制優遇や住宅ローンの金利優遇、補助金などのメリットも受けられます。
でも何よりの魅力は、「ずっと安心して住み続けられる家」であるという確かな信頼感と、それによって生まれる“暮らしの安心”ではないでしょうか。
では、長期優良住宅はどのような基準で評価されるのか?
実はこの制度、全部で10の評価項目から成り立っています。
そのうちの8つは、戸建住宅の性能や設計に関わるもの。
具体的には、「劣化対策」「耐震性」「省エネルギー性」など、暮らしの安心や快適さを支える視点です。
そして残る2つは、主に共同住宅や地域計画に関連する項目で、たとえば「居住環境への配慮」や「バリアフリー性」などが該当します。
これらは集合住宅などの設計時に重視される項目であり、戸建住宅の場合は適用されないこともあります。
今から取り上げる「8つの住宅性能項目」は、松江・出雲で戸建て住宅を建てようと考えている方にとって、まさに“今”知っておきたい基準なのです。
長期優良住宅の8つの評価項目は、なぜ必要なのか
「良い家を、長く、大切に使う」
それを実現するためには、“壊れにくさ”や“暮らしやすさ”だけでは不十分です。
人生100年時代を迎え、家もまた、変化するライフスタイルや家族のかたちに寄り添いながら、
快適性と安全性、そして資産価値を長く保ち続ける“器”であることが求められています。
そこで長期優良住宅では、住宅そのものの性能に関する8つの基準が設けられています。
- 劣化対策
- 耐震性
- 省エネルギー性
- 維持管理・更新の容易性
- 可変性
- 住戸面積
- 維持保全計画
- 災害配慮
これらの項目はすべて、「今の快適さ」だけでなく、
20年後、30年後の安心まで見据えた家づくりに欠かせない視点です。
次の章では、それぞれの項目がどのように暮らしを支えてくれるのか、具体例を交えながら、やさしく解説していきます。
劣化対策:家が長持ちする仕組み
長く住み続ける家にとって、「見えない部分の安心」はとても大切です。
長期優良住宅では、構造の寿命をのばすことを前提に、劣化対策がしっかりと組み込まれています。
たとえば、木材の腐食やシロアリの被害を防ぐために、防腐・防蟻処理を徹底。
さらに、床下の湿気をこもらせないよう、換気口の配置や通気計画も緻密に設計されます。
実際の施工では、土台に耐久性の高いヒノキ材を使用したり、通気層を備えた外壁構造を採用するなど、
暮らしの中では見えない部分にも、長寿命化の工夫がぎゅっと詰まっています。
「10年もすれば、あちこち修繕が必要になるんじゃ…?」
そんな不安を、ぐっと減らしてくれるのが、この“見えない安心”の積み重ねです。
耐震性:いざというときに備える
島根県は全国的に見れば地震の少ない地域かもしれません。
ですが、「地震が来ない保証」はどこにもありません。だからこそ、“備えのある家づくり”が、いざというときの安心につながります。
長期優良住宅では、耐震等級2以上が原則。
これは、建築基準法で定められた基準(耐震等級1)よりも約1.25倍の強さを持つ構造です。
災害時でも住み続けられることを前提に設計されているため、倒壊リスクを大きく下げることができます。
「備えがあるから、日々を安心して過ごせる」――そんな心強さを、住まいにも持たせておきたいものです。
省エネルギー性:快適さと経済性の両立
「冬は寒くて、夏は暑い…」
そんな悩みの多くは、家の断熱性能が不十分であることが原因です。
長期優良住宅では、冷暖房や給湯、照明にかかるエネルギー全体を、効率よく抑えることが求められています。
これは専門的に「一次エネルギー消費量」と呼ばれ、住宅で使う電気やガスなどの“エネルギーの合計”が国の基準以下であることを意味します。
例えば、高性能な断熱材や複層ガラスの窓を使うことで、外気の影響を減らし、少ない冷暖房で快適な室温をキープ。
その結果、夏はエアコンがよく効き、冬も朝までぽかぽか。光熱費の節約はもちろん、環境への配慮にもつながります。
住まいの「性能」は、暮らしの「快適さ」と「経済性」をしっかり支えてくれる――。
長期優良住宅は、そんな未来志向の家づくりを支える制度です。
維持管理・更新の容易性:住んでからも安心
家は「建てて終わり」ではありません。
時間が経てば、給排水管や設備機器など、どうしても交換や修繕が必要になる部分が出てきます。
長期優良住宅では、そうした将来のメンテナンスに備えて、点検しやすく、取り替えやすい構造が求められています。
たとえば、床下や天井裏に点検口を設けておくことで、配管の劣化や水漏れを早期に発見できるようにしたり、給排水管を壁の中に隠すのではなく、交換しやすい位置やルートに通す設計を取り入れています。
こうした「メンテナンス性の高い家」は、将来のリフォーム費用を抑えられたり、施工時の解体範囲を小さくできるといったメリットも。
ふだんは気づかないけれど、「住んでからの安心」を支えてくれる――
それが、維持管理のしやすさにこだわった住まいです。
可変性:家族の変化に寄り添う間取り
家族のかたちは、時間とともに変わっていくものです。
お子さんが成長して個室が必要になったり、やがて独立して部屋が余ったり、
将来的には親との同居やテレワークスペースが必要になるかもしれません。
長期優良住宅では、そんな暮らしの変化に柔軟に対応できる「可変性」も評価対象のひとつです。
たとえば、リビング横の一室に可動式の間仕切りを設けておくことで、将来は2部屋に分けたり、広くひと続きの空間に戻すことができます。
また、将来の間取り変更を見越して、家の“支え”になる壁と、“仕切るだけ”の壁をあらかじめ分けておくことで、あとから部屋の形を変えやすくなる工夫もされています。
「今」だけでなく、「10年後、20年後の暮らし方」まで見据えた設計。
こうした「余白」があることが、ずっと住み続けられる家づくりの大切な要素です。
住戸面積:ゆとりのある暮らし
暮らしやすい家に必要なのは、「間取りの工夫」だけではありません。
そもそも、一定の広さがなければ、快適さや将来の変化に柔軟に対応するのは難しくなります。
長期優良住宅では、こうした観点から住宅の最低面積基準が設けられています。
たとえば戸建て住宅の場合、原則として延べ床面積が75㎡以上、さらに1つの階に40㎡以上の床面積があることが条件です。
これは、子育て世代にも、高齢期を見据えたバリアフリー設計にも対応できる、“将来の暮らしまで想定した”ゆとりを確保するための基準です。
また、面積がしっかり確保されていることで、収納スペースや家事動線、個室の配置にも余裕が生まれ、日々の暮らしのしやすさにも直結します。
「これから何十年も住む家だからこそ、ちょうどいい広さってなんだろう?」
そんな問いに向き合うことが、後悔しない家づくりの第一歩かもしれません。
松江や出雲のように、比較的敷地にゆとりが持てる地域では、都市部と比べて“横に広がる”間取り計画がしやすいのも特徴です。
たとえば30~35坪程度の平屋建てを希望される方も多く、将来のバリアフリー化や親との同居を見据えた「ひとつながりの空間設計」がしやすいエリアと言えます。
また、敷地内で駐車2~3台分を確保したうえで、75㎡以上の住戸面積をクリアすることが比較的現実的であるため、長期優良住宅の基準を満たす設計も無理なく進められます。
「せっかくの地元の土地だから、将来を見据えた家にしたい」
そんな声が増えている松江・出雲エリアでは、この住戸面積の“ゆとり”が、家族の安心や快適につながる大きなポイントになっています。
維持保全計画:長く住み続けるためのしくみ
家は「建てた瞬間が完成」ではなく、「住み続けること」こそが本当のスタートです。
だからこそ、長期優良住宅では、10年・20年・30年先を見据えた維持保全計画を立てておくことが求められています。
この計画では、屋根や外壁、配管といった部位について、どのタイミングで点検・修繕を行うかを明文化し、将来のメンテナンス費用や負担の見通しを立てておくことがポイントです。
不具合が起きてから慌てて修理するのではなく、「事前に気づいて手を打つ」――こうした“先回りの備え”こそが、長期優良住宅が支持される理由のひとつです。
松江や出雲のように、日本海側の気候で風雨や湿気の影響を受けやすい地域では、外装材や換気部材の劣化に注意が必要です。こうした気象条件を踏まえると、点検や修繕の計画をあらかじめ立てておくことが、長く快適に住み続ける鍵になります。
長期優良住宅では、維持保全計画の中で、10年単位での点検や補修のタイミングを想定できるため、後から慌てることなく、計画的なメンテナンスが可能になります。
ご高齢の親世帯と同居する“二世帯住宅”を検討されているご家庭では、将来的な設備交換や塗装のタイミングなどを“見える形で共有”しておくことで、予算計画やリフォームの優先順位も立てやすくなるでしょう。
地域の気候や家族構成を考慮しても、計画性のある暮らしが実現しやすい長期優良住宅は、松江・出雲の家づくりにも相性が良い制度と言えそうです。
災害配慮:地域に合った安心のかたち
「うちは災害の少ない地域だから大丈夫」――
そう思いたい気持ちはあるけれど、気候の変化が激しい今、“備える家づくり”はどの地域でも必要な時代になりました。
長期優良住宅では、2022年の制度改正により「災害配慮」も評価項目として加わりました。
ハザードマップの確認はもちろん、浸水や土砂災害のリスクを踏まえて敷地や構造に配慮することが求められています。
松江や出雲といった日本海側の地域では、台風・集中豪雨による河川氾濫や内水氾濫、土砂災害のリスクもゼロではありません。
実際に、両市ともに土砂災害警戒区域や浸水想定区域が指定されているエリアがあり、家を建てる場所を選ぶ段階から、災害リスクへの目配りが大切になります。
たとえば、以下のような工夫が長期優良住宅では有効です:
- 浸水リスクに備えて基礎の高さを確保する
- 電気設備・給湯器などを床上に設置して被害を回避
- 雨水の排水処理をスムーズにする敷地の高低差設計
- 万一のときのための耐風性・耐水性のある外構や建材の選定
こうした配慮は、ふだんの暮らしでは見えづらい部分ですが、いざというときに「やっておいてよかった」と思える備えです。
災害に強い家づくりは、家族の命と日常を守る“もう一つの安心”。
地域のハザードリスクを正しく知り、それに合わせた住まいを選ぶことが、これからの標準になっていきます。
実例:実際に建てたお客様の声から
出雲市で長期優良住宅を建てられたご家族は、 「家の中が年中快適。今までの家とはまるで違う」との声をいただきました。
実際、長期優良住宅では高い断熱性能や省エネルギー性が求められており、夏も冬も快適に過ごせる設計になっています。
「朝起きても室温がほとんど変わらない」「エアコンの効きが良く、光熱費も抑えられた」といった感想も多く寄せられています。
さらに、国土交通省が実施した調査でも、長期優良住宅の居住者の多くが「住宅性能の高さに満足している」と回答しており、特に断熱性や省エネ性、維持管理のしやすさといった点で、実際に効果を感じていることが報告されています。
(出典:🔗長期優良住宅制度のあり方に関する検討会 最終とりまとめ参考資料(PDF)の43スライド目)。
こうした“暮らしの実感”からくる満足の声こそ、長期優良住宅の真価を物語っています
まずは気軽に知ることから
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。
長期優良住宅は、確かに少し手間やコストがかかる部分もあります。
けれどその分、家族の未来まで見据えた「安心」と「快適」を、しっかりと手にすることができます。
林谷工業(林谷ホーム)は、松江・出雲の家づくりに寄り添いながら、
不安をひとつずつ希望に変えるお手伝いをしています。
「これから家を建てたいけど、まずは話を聞いてみたい」
そんな方こそ、どうぞお気軽にご相談ください。
📩ご相談はいつでもお気軽にどうぞ!:家づくり無料相談会
▶ 私たちの想いはこちらから:🔗林谷ホームの想いと家づくりのコンセプト
それでは素敵な1日をお過ごしください。
本日もご安全に!
参考情報・公式リンク
今回の内容に関連する、国・地方自治体・公的団体の公式サイトをご紹介します。より詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください。
- 国土交通省|長期優良住宅制度の概要
- 長期優良住宅に係る認定基準 技術解説(PDF)
- 住宅性能表示制度 かんたんガイド(PDF)
- 島根県|長期優良住宅の認定制度
- 松江市|住宅支援制度一覧
- 出雲市|住まいに関する助成制度
- 住宅性能評価・表示協会(制度運用団体)
🔍 災害リスクを確認しておきましょう
家を建てる前に、その土地がどのような災害リスクを抱えているのかを知っておくことが大切です。
松江市・出雲市では、地域ごとのハザードマップをWeb上で公開しています。
✅ 浸水・洪水の危険性は?
✅ 土砂災害警戒区域に該当していないか?
✅ 周辺の地盤は軟弱ではないか?
✅ 自治体の建築制限に関わる区域に入っていないか?
こうした情報をあらかじめ把握しておくことで、災害に強い住まいづくりがぐっと現実的になります。