「家は建てて終わり」ではなく「暮らし続けるための安心」。
松江・出雲での家づくりに、長期優良住宅という選択肢は本当に価値があるのでしょうか?

家を建てるなら、長く安心して暮らせる住まいを。
本記事では、松江・出雲で今注目されている「長期優良住宅」について、光熱費や地震対策、補助金などのポイントからわかりやすく解説します。

はじめに

こんにちは! 好きな言葉は「笑う門には福来る」、林谷佳和です。

松江市・出雲市での家づくりを考え始めたばかりの方も、そろそろ本格的に動き出そうとしている方も——

  • 「長期優良住宅って気になるけど、やっぱり高いんかね?」
  • 「本当に価値があるんかね…?」

そんな質問をいただきます。
だからこそ今回は、“長期優良住宅”がなぜ選ばれているのか、その理由をわかりやすくお伝えしたいと思います。
光熱費や税金といったお金のことから、地震や災害に備える安心の仕組みまで、公的データや実際のお客様の声を交えながら、解説していきます。
これからの暮らしに、できるだけ不安が少なく、できるだけ納得できる選択をしていただけるように——
このブログが、その一歩になればうれしいです。

本当に“割高分”の価値はある?

初期費用が高くなる理由

「長期優良住宅」と聞くと、まず気になるのは「価格」ではないでしょうか。
実際、一般的な住宅に比べて建築コストが数十万円〜100万円ほど高くなるケースが多く見られます。
これは、高断熱・高耐久・高耐震といった、いわば“いいとこ取り”の性能を標準で備えているからです。
けれどその費用は、決して“余計な出費”ではありません。
むしろ、それは「未来の安心」を買う先行投資
目の前の価格差にとらわれず、長く住んだときの全体的なコスト(=ライフサイクルコスト)で見ることが大切です。

ライフサイクルコストで考える「お得な家」

環境省が公開しているシミュレーションによると、東京都内で一般的な性能の住宅に住んだ場合の年間光熱費は約28万円
それに対し、高断熱・省エネ性能を備えたZEH水準の住宅では、年間約16万円まで光熱費が下がると試算されています。
これは、年間で約12万円、月にすると1万円の節約です。10年住めば約120万円、20年で240万円。
初期にかかったコストをしっかり回収できるどころか、長期的には大きな節約になるということです。
しかも、省エネ住宅は室内の温度差が少なく、ヒートショックなどのリスクを減らす効果も。
つまり、お財布にも体にもやさしい家なんです。

🔗「省エネ住宅」で快適と安心を買おう(環境省)
🔗国土交通省「省エネ住宅で節約できる年間の光熱費」(PDF)
🔗積水ハウス様「光熱費・CO2シミュレーション」

5年間で80万円節税できるって本当?

知られていない“優遇制度”

長期優良住宅には、家計にうれしい税制優遇が数多く用意されています。
たとえば、通常の住宅では固定資産税の軽減期間が3年間で終了しますが、長期優良住宅では5年間に延長され、2年分の差額が節税につながります。
また、住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)においても、長期優良住宅の場合は、借入限度額が最大4500万円と優遇されており、控除額が増える仕組みになっています(※一般住宅は3000万円まで)。

🔗認定長期優良住宅に関する特例措置

5年間で差がつく金額とは?

以下は代表的な節税項目と、平均的な金額の目安です:

優遇内容節税効果(概算)
固定資産税の軽減延長(+2年)約12万円
住宅ローン控除(上限拡大)約60万円
登録免許税・不動産取得税の軽減約8万円
合計約80万円

もちろん、地域や建物の評価額によって異なりますが、
5年間でこれだけの差がつくとすれば、見逃せないポイントですよね。

地震保険も割引に

長期優良住宅では耐震等級3(最高等級)を取得しているケースが多く、この場合、地震保険料が最大50%割引される制度も利用可能です。
地震への備えを“安心”だけでなく“経済面”でもサポートしてくれるのが、長期優良住宅の大きな魅力です。

フラット35Sの金利優遇も

長期優良住宅は、【フラット35S】の対象となっており、
住宅の性能や申請プランに応じて、当初5年または10年間、借入金利が年0.25%〜引き下げられる制度を利用できます。
🔗住宅金融支援機構「フラット35S」制度概要」

住宅省エネ2025キャンペーン

2025年現在、「住宅省エネ2025キャンペーン」の一環として、
【子育てグリーン住宅支援事業】が実施されています。
🔗住宅省エネ2025キャンペーン【公式】

この制度は、以下のような方を対象に、住宅取得時に国からの補助金が支給されるものです。

  • 子育て世帯(18歳未満の子どもがいる世帯)
  • 若者夫婦世帯(夫婦のいずれかが39歳以下の世帯)

🔹 対象となる住宅と補助額

子育てエコホーム支援事業では、住宅の性能に応じて補助額が異なります。
「GX志向型住宅」は最も高額な最大160万円、「長期優良住宅」は80万円(+古家除却で最大100万円)の補助が受けられます。

住宅タイプ補助額(基本)古家除却加算最大補助額
GX志向型住宅160万円なし160万円
長期優良住宅80万円+20万円最大100万円
ZEH水準住宅40万円+20万円最大60万円

🔸 補助対象外となる立地条件に注意!

以下の区域に該当する住宅は、補助の対象外となります:

  • 市街化調整区域
  • 土砂災害警戒区域(イエローゾーン・レッドゾーン)
  • 洪水または高潮浸水想定区域(想定浸水高さ3m以上)

対象かどうかは公式サイトの「対象外区域リスト」で確認できます。
🔗新築住宅の立地等の除外要件

🔔 申請は先着順!予算が尽きる前に

この制度は、予算上限に達し次第、申請受付が終了します。
実際に、過去の同様の補助金制度(こどもエコすまい支援事業など)では、
半年以内で受付終了となった例もありました。

そのため、補助金の利用を考えている方は、
なるべく早めに計画・申請することを強くおすすめします。

💡 補助金を活用して、初期コストの不安をやわらげる

「長期優良住宅は性能がいい分、ちょっと高そう…」
そんな不安を感じている方も、補助金をうまく活用すれば心強い味方になります。

たとえば、古家の解体を伴う場合であれば、
【子育てエコホーム支援事業】を活用して最大100万円の補助を受けることができます。
これにより、住宅の性能を妥協することなく、初期費用の一部を公的にカバーしてもらえるのです。

さらに、長期優良住宅には「建てたあと」にも、うれしいメリットがたくさん。

  • 🌿 光熱費の削減(断熱性が高く、冷暖房効率アップ)
  • 🔧 メンテナンスコストの軽減(耐久性の高い素材を使用)
  • 🏡 資産価値の維持(次世代にも住み継げる評価の高い家)

つまり、今の補助金と、将来のコストダウン。
両方の安心を手にできるのが、長期優良住宅の強みです。

災害時の“臨時点検”で、さらに安心を

地震や台風が心配な方へ

家は「建てたら終わり」ではありません。とくに松江・出雲エリアでは、地震や台風といった自然災害への備えも大切です。

長期優良住宅では、災害発生時の安全確認として**「臨時点検の実施」が維持保全計画の中で求められています**。
点検は建築主自身が行うこともできますが、実務的には施工会社や第三者の専門業者に依頼して実施されるのが一般的です。

林谷ホームでは、こうした状況に備えて、必要に応じて迅速に点検対応を行える体制を整えており、お客様の安全を見守る姿勢を大切にしています。
たとえば以下のようなケースでは、建物の状態をご希望に応じて点検することができます。

  • 震度6以上の地震が発生した場合
  • 台⾵等による⽡⾶散、床下浸⽔以上等が発生した場合

日常も見守り続ける「定期点検」

林谷ホームでは、災害時だけでなく日常の安心も大切に考えています。 2023年5月8日以降にご契約いただいたお客様には、以下の定期点検スケジュールを実施しています:

  • ご入居後:1年目・2年目・5年目・9年目

各回では、専門の検査員が以下の部位について目視点検を行います:

  • 基礎、外壁、屋根、バルコニー、サッシ・開口部
  • 内装、建具、住宅設備 など

もちろん、9年目以降の点検もご希望に応じて延長対応が可能です。
これは“安心”を買う意味でも大きなメリットです。
「もしものときも、ずっと見守ってくれる」 そんな安心感があるだけで、暮らしの心地よさは大きく変わります。
災害時の臨時点検、そして継続的な定期点検。 林谷ホームでは、住んだあとこそ大切にする家づくりを徹底しています。

震度6でも揺るがない、という安心

地震への不安、なくならないですよね

日本は世界有数の地震大国。
松江市や出雲市といった山陰エリアも、例外ではありません。

「もし大きな地震が来たら、うちの家は大丈夫なのだろうか…」
こんな不安を、一度も感じたことがない方の方が少ないかもしれません。

安心の基準「耐震等級3」とは?

長期優良住宅では、耐震等級3の取得が推奨されています。
これは国が定める住宅性能表示制度の中で、最も高い耐震性能を示す等級であり、
なんと消防署や警察署など防災拠点と同等レベルの構造耐力があると評価されています。

つまり、地震に備えるうえでの“安心の目安”として、これ以上ない指標なのです。

実例:熊本地震で証明された耐震性能

2016年に発生した熊本地震では、震度7の地震が立て続けに2回発生するという、極めて稀な事態となりました。

この地震に関して、国土交通省の委員会報告書では、以下のような調査結果が報告されています:

「悉皆調査エリア内に住宅性能表示制度を活用した木造住宅は19棟あり、 このうち、構造躯体の耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)が等級3であった16棟は14棟が無被害、 2棟が軽微又は小破の被害、等級2であった2棟は1棟が無被害、1棟が軽微の被害、 等級1であった1棟は軽微の被害であった。」

🔗熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会(PDF)

この調査からも、耐震等級3の住宅が震度7クラスの揺れにも非常に高い耐震性を発揮したことが実証されています。
“家族の命を守る”という住宅本来の役割において、 この「構造の信頼性」がいかに大切かを改めて実感できる事例です。

🧱 外壁の張り替え、30年後に困らないために

「建てたあと」のお金、意外と見落としていませんか?

家づくりでは、どうしても「建てるときの価格」に意識が向きがちです。
でも、実は20年後・30年後のメンテナンス費用こそ、家計にとって大きな負担になり得るのです。
とくに外壁や屋根など、紫外線や風雨にさらされる部分は、
定期的な補修や張り替えが必要になることも少なくありません。

「長持ちする家」を標準で備える安心感

長期優良住宅では、「劣化対策等級3」が求められます。
これは、住宅の構造・外装が75~90年の耐久性を持つよう設計されていることを示す、性能表示制度上の最高等級です。
🔗国土交通省:劣化の軽減に関すること(PDF)

加えて、最近では「タイル外壁」や「高耐久サイディング」など、30年以上の張り替えが不要とされる素材も普及しています。
特にタイル外壁は色褪せや劣化が少なく、「10年経ってもほとんど見た目が変わらない」といった声も多く聞かれます。

「今後に備える」という選択

少し先を見越して、最初に「長く持つ素材」を選ぶこと。
そして定期的に点検を受けて、必要なケアを早めに施すこと。
これが、将来の出費を減らしながら、美しさも安心も長く保つ家づくりにつながるのです。

光熱費が40%削減された家庭も

電気代の高騰、もう“節約”だけでは追いつかない

ここ数年、電気代やガス代の高騰が家計に重くのしかかっています。
特に冬や夏の冷暖房費は、家族の人数や住まいの断熱性能によって、驚くほど差が出るものです。
「毎月の光熱費が家計を圧迫している…」
そんな声も少なくありません。
特に小さなお子さまや高齢のご家族がいらっしゃるご家庭では、空調を我慢するわけにもいきませんよね。

高断熱+太陽光発電=最強コンビ

この“電気代の悩み”を根本から解決してくれるのが、
ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)水準の断熱性能と太陽光発電の組み合わせです。
資源エネルギー庁による調査資料(2024年5月)によると、
ZEHレベルの住宅では、一般的な住宅と比べて一次エネルギー消費量が平均で36.6%削減されており、家庭の光熱費も大きく抑えられる傾向にあります。
🔗ZEHの普及促進に向けた今後の検討の方向性(PDF)

昼間の電気代が“ほぼゼロ”という暮らしも現実に

さらに太陽光発電を併用することで、昼間の電力は自家発電でまかなえるため、
「昼間の電気代がほとんどかからない」という暮らしが実現できます。

余剰電力を売電すれば、収入に変えることも可能です。

快適・安心・経済的を、全部叶える選択

省エネ住宅は「我慢して節約する」家ではなく、
仕組みそのものが家計にやさしい家です。
特に長期優良住宅のように、断熱性能・耐久性・省エネ性がバランスよく備わっていれば、「快適・安心・経済的」のすべてを満たした、長く愛せる住まいになります。

長期優良住宅は“将来の不安”に先回りする家

ここまで、長期優良住宅がもたらすメリットを、具体的なデータとともにご紹介してきました。

たとえば──

  • 💰 5年間で約80万円の節税効果(固定資産税・住宅ローン減税など)
  • 🛡️ 耐震等級3で、地震時の高い安全性
  • 🧱 30年間、外壁交換なしの実例も(高耐久な素材と設計)
  • ☀️ 断熱性能+太陽光発電で、光熱費40%カットも可能

こうしたメリットをひとつずつ見ていくと、
「少し高くても、それには理由がある」──そんなふうに感じていただけたのではないでしょうか。

将来の安心を、“今の選択”でつくる

住宅は、完成して終わりではありません。
住み続ける中でこそ、「選んでよかった」と思えるかどうかが大切です。

長期優良住宅は、そのための“未来への備え”を、あらかじめ組み込んだ家。

  • 光熱費やメンテナンスコストを抑えて、家計にやさしく。
  • 災害時の安心を支える性能で、家族を守る。
  • 時を経ても価値が残り、住み継ぐことができる家へ。

それは、「不安の少ない家」ではなく、「安心の多い家」です。

🌱 まずは気軽に聞いてみませんか?

「なんとなく気になってるけど…」
「まだ土地も決まってないし、話を聞くのは早いかな…」

そんな段階でも、どうぞご遠慮なくご相談ください。
むしろ、“今はまだ具体的じゃない”という方こそ、私たちは大歓迎です。

家づくりは、人生のなかでも特別な節目。
迷いや不安があるのは、当たり前のことです。

だからこそ林谷ホームでは、「迷っている今」から一緒に考えることを大切にしています。

たとえば…

  • 💬 補助金の対象になるか不安な方
  • 🏡 土地探しから相談したい方
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どんな小さなお悩みも、ぜひ一度お聞かせください。
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そのきっかけを、林谷ホームでご一緒できたらうれしいです。

本日もご安全に!